光造形 複雑な形状でも短納期で製作

光造形とは?SERVICE NO GAIYO

光硬化性のあるエポキシ樹脂にUVレーザーを照射し硬化させ、
一層づつ積み重ねて形を作っていき造型します。
    
3Dプリンターの代表的な造形法の光造形は、
「短納期で形状確認がしたい」というお客様におススメの加工方法です。
形状やデザインの確認のほかにも、真空注型のマスターとして
ご依頼いただくことが多い工法です。

光造形は、積層という特性上、アンダー部などを加味する必要がなく
一体での製作が可能です。

また、右の写真のように形状を支えるサポート材が付くことが特徴です。
(お渡しの際にはサポート材を除去します)

光造形の事例KAKO NO JIREI

形状確認用に一体製作した光造形事例

形状や外観の確認のため、車椅子を1/3に縮小し造形。

材料:TSR-821

注型品のマスターを光造形した事例

空気清浄機カバーのマスター。
真空注型に必要になる「マスター」を光造形で製作した事例です。

マスターを加工時間の比較的短い光造形で製作することによって、
製品お渡しまでの納期短縮につながります。

光造形の特徴KAKOU NO TOKUCHO

特徴1 一体加工で製作可能

光造形は、一層づつ積み重ねて造形していくため、切削加工だと分割対応になってしまう、アンダー形状や難加工部など複雑な形状にも一度に3Dプリントしてしまいます。

特徴2 熱、衝撃に弱いことへの対策

強い光(直射日光等)を浴びると色が変色したり、形状がだれてしまう・落下などの衝撃で破損しやすいデリケートな材質というのも特徴です。ですが最近では、靭性の強いPPライクのエポキシ材も有ります。

特徴3 外観や形状確認に最適

試作品の外観や形状を確認したい場合、切削加工に比べて工期が短くなことが多いので最適です。

素材の対応表

※下記の素材以外にも対応が可能です。お気軽にご相談ください。

素材名 略号
エポキシ樹脂(高靱性タイプ) SCR712X
エポキシ樹脂(ABSタイプ) TSR-821
エポキシ樹脂(PPタイプ) TSR-829

光造形の精度KAKO NO SEIDO

サイズや大きさによりますが、おおよそ±0.1~0.3程です。形状や寸法によって変化します。

光造形に用いる設備KAKO NO SETSUBI

光造形機

光硬化樹脂(レジン)のプールに、UVレーザーを照射します。照射するごとにプラットフォームが下降し、次の照射を行う作業を繰り返し立体を作ります。

光造形の方法・作業の流れSAGYO NO NAGARE

その1 3DCADデータをSTLデータに変換

光造形用に、STLデータ(体積を持ったデータ)に変換します。

その2 サポート材をどこにつけるか検討

サポート材をどこにつけるか検討します。
造形中に製品が崩れてしまうのを防ぐ為です。

形状によって積層の向きやサポートをつけ易い箇所などが
千差万別のため、検討を要する工程です。

その3 層ごとのデータに分割

専用のソフトで、一層づつのデータに分割を行います。

その4 造形開始→終了

UV(紫外線)レーザーを液体樹脂のプールに照射し、一層づつ硬化させていきます。

その5 造形後に残ったサポート材を取り除いて出荷

洗浄を行い、サポート材を除去して完成です。

光造形のQ&AQESTION & ANSWER

  1. 液体が入るため積層の隙間に注意して造形してもらえますか?
  2. やはり1層1層重ねるためどうしても隙間は発生してしまいます。液体がはいるのであれば真空注型等の他加工方法がオス・・・
  1. 光造形はちょっと弄っただけで破損するイメージがありますがどうでしょうか?
  2. 簡単に破損してしまう材料もありますが、SCR712X(高靱性タイプ)やAccura Bluestone(高耐熱・・・

関連加工技術KANREN GIJUTSU

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