粉末造形 高耐久な複雑形状の部品を製作

粉末造形とは?SERVICE NO GAIYO

粉末状の材料をレーザーで熱を加え焼結させ、一層一層積層しながら形状を作っていく工法です。
        
粉末造形は、「粉末焼結積層造形」という3Dプリンターに分類される工法の一つで、積層による一体加工(分割不要)の為、切削では加工困難な形状でも容易に造形が可能です。また、FDMや光造形では必要なサポート材が、この粉末造形では不要となるのも特徴です。

ナイロン・ナイロンガラス、耐熱性をもったPPS・PPSガラス、靭性のあるPP、
ゴムタイプの造形等々、目的に応じた材料で対応します。

粉末造形の事例KAKO NO JIREI

2輪走行機モックアップの足場

強度が特に必要な部分となる足場を粉末造形にて製作。この後に下地処理をして塗装を施しました。
材料:粉末ナイロンガラス入り

ゴーグル(軟質材)

ゴムライクの粉末造形にも対応致します。

粉末造形の特徴KAKOU NO TOKUCHO

特徴1 一体加工で製作可能

一層一層重ねて加工するため、切削だと分割してしまうアンダー形状や、
難加工部にも同時に造形いたします。
形状によっては切削品や他加工品と比較して安価にあげることも可能です。

特徴2 耐熱系や高強度系の材料にも対応

耐熱系の材料や、折り曲げても折れにくい高強度系の材料もございます。
PP材、PPS材での造形も可能であり、試作の目的に沿った材料をお選びいただくことが可能です。

特徴3 外観や形状確認に最適

部品の形状作製が短納期で製作できる為、形状確認に最適です。
材料の種類も豊富にございますので、機能試験と合わせてご確認頂けます。

素材の対応表

※下記の素材以外にも対応が可能です。お気軽にご相談ください。

素材名 略号
ナイロン12(粉末造形)
ナイロン12ガラス入り(粉末造形)
PP粉末造形
Dura Form FLEX(エラストマフンマツゴムライク

粉末造形はここがすごい!KOKO GA SUGOI

  • 結構な複雑形状も一体加工で製作
  • 結構早くに完成できる
  • 結構幅広い材料がある
  • 結構実際に稼動させて使用できる

粉末造形の精度KAKO NO SEIDO

形状や寸法によりますが、JIS規格 B0405中級ほどの精度になります。

粉末造形に用いる設備KAKO NO SETSUBI

粉末造形機

粉末状の樹脂に高出力のレーザーを照射し加熱させて樹脂を焼結させます。レーザー照射の度にプラットフォームが下降し、またレーザーを照射することを繰り返し立体を造型します。

粉末造形の方法・作業の流れSAGYO NO NAGARE

その1 3Dデータを読み込む

その2 造形機内に入れる製品の位置を決定

その3 材料を充填

その4 機械稼動

その5 冷却工程

その6 粉取り、仕上げ

その7 形状確認、出荷

粉末造形のQ&AQESTION & ANSWER

  1. 液体が入るため積層の隙間に注意して造形してもらえますか?
  2. やはり1層1層重ねるためどうしても隙間は発生してしまいます。液体がはいるのであれば外側から塗装、もしくは真空注・・・
  1. 積層の段差はなくしてほしいのですが
  2. 手が入る部分であれば対応可能です。 注意点として手が入っていかない小さな隙間ですと、仕上げが仕切れずそのまま残・・・

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