今回は身近にもなってきた3Dプリンタの1つの造形方法で
ある、「光造形」について簡単にご紹介させて頂きます。
光造形とは?
液体状の光硬化性樹脂(エポキシ樹脂)に
紫外線レーザーを照射し一層ずつ硬化させ、
積み重ねて形を作っていく造形方法となります。
短納期で形状確認したい時や、真空注型のマスターとして
ご依頼頂く事が多い加工方法です。
光造形の流れ
1 3DCADデータを*STLデータに変換。
*STLデータとは、3次元の立体形状を小さな三角形(ポリゴン)の集合体で
表現するシステムのこと。
2 *サポート材をどこに付けるか検討
*サポート材とは空中に浮かんだ部分を造形するのに
何もないと造形部分が落下してしまうのでそれを塞ぐ為に
サポート材を置きます。
3 専用のソフトで3Dデータをスライスし、
一層づつ積み重ねたデータに変換します。
4 造形開始 ⇒ 造形終了
*光硬化樹脂にUV(紫外線)を照射し一層づつ硬化させます。
5 洗浄を行い、サポート材を除去し、出荷。
光造形の特徴は?
1 切削加工等で刃物が入りにくい形状、刃物が届かない形状、
アンダー形状や複雑な形状にも対応可能。
2 切削加工等に比べて工期が短い為、
試作品の外観形状を確認したい場合に最適です。
3 一層ずつ積み重ねていくため、一体加工で製作可能です。
4 光造形では紫外線で硬化する光硬化性樹脂を使用している為、
長時間日光に晒されると、変形したり破損してしまったりする
恐れがあります。
光造形の主な材料
・ ABS*ライク ・ PP*ライク ・ エポキシ透明材
*ライク材とは、風合いを似せた材料の事を言います。
☆透明度の高いアクリル系樹脂もあります。
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ご一読ありがとうございました。