製品の開発には、試作品を作成してテストや改良を行う「試作段階」と、
最終的に製品を市場に提供するための「量産段階」があり、
この試作時と量産時には、開発に用いる加工方法には大きな違いがあります。
試作時における開発に向いた加工についてご説明します。
試作と量産の加工の違い
試作と量産では、加工の目的に大きな違いがあります。
試作: |
製品デザインや機能、使いやすさをテストすることを目的にしています。そのため、デザインや仕様が確定していない場合も多く、完成品に求められる精度よりも製作時に用いる方法は柔軟性が重視されます。さらに、試作を何回も繰り返し行うことでより良い製品を開発していくため、試作の加工にはスピードが求められます。 |
量産: |
コスト効率を重視して品質を一定に保ちながら大量生産することを目的にしています。工程ごとに詳細な基準が設定され、製品の品質を安定させるため、試作よりも厳密な品質管理が行われます。 |
このように試作と量産には大きな違いがあるため、用いられる加工方法にも違いがあります。
少量しか製作しない試作品を作る時に、大量生産時の加工方法で行うとコストがかかり過ぎてしまうなど
一般的には、少量生産向けの加工方法で試作品の部品は製作されています。
ゼンは、この少量の部品製作を専門に行っているメーカーです。
製品に必要な樹脂製や金属製の部品を1個から製作しています。
ゼンがご提供している試作向けの加工について、樹脂と金属に分けてご説明いたします。
樹脂の試作加工の種類
切削加工 マシニングセンタを使用した機械加工で、材料を削り部品を製作します。高精度な加工が得意の加工方法で、精密な機構部品の試作製作に向いています。ゼンの工場は、試作向け工程となっていますので、少量の部品製作時にコスト・納期でメリットがあります。 |
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真空注型 既存部品などをマスターとしてシリコン製の型を製作し、真空状態で材料を注ぎ込み複製品を製作します。5~20個程度の部品を製作する場合に適しており、価格・納期にメリットのある加工です。 |
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簡易金型 量産時と同じ射出成形で製作する部品を本金型より安価で製作します。1000個などある程度まとまった数の部品が必要な場合や量産時と同じ材料の試作部品が必要な場合に適しています。 |
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3Dプリンター 3DCADデータ(STL形式など)を元に、ダイレクトに立体部品を製作できる加工方法です。1個だけ製作したい場合など、コスト・納期ともメリットがあります。光造形法・粉末造形法・FDM法(熱溶解積層法)などの様々な造形方式があります。 |
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樹脂型シリコン成形 シリコン製の試作部品が必要な場合、樹脂型にシリコンを流し込み固める製法で、少量のシリコン部品を製作します。量産時などの金属型と比べて非常に短納期かつ安価で少量の部品を製作できます。 |
金属の試作加工の種類
切削加工 金属の材料を削ってご希望の形状を作り出す加工です。高精度な金属部品を製作します。 |
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板金加工 曲げや絞り加工など板金加工全般の試作のほか |
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試作加工先の選定ポイント
製品開発時には、様々な材質の部品を手配しなければいけません。
材質や加工ごとに部品手配先を探して、部品内容・使われ方・注意事項など説明して手配を行います。
本来、開発者の皆様は、設計や試作品の検証などに注力したいはずです。
様々な材質や加工ごとに部品手配先を探していては、貴重な時間がとられてしまいます。
「試作総合メーカー」のゼンなら多様な加工方法でワンストップの試作サービスをご提供できます。
材質や加工内容ごとに加工会社を探す必要はありません。ゼンでは多くの加工に対応できるのでリードタイムも短縮できます。
試作加工品の品質
ゼンは、全工場に湿度・温度管理された検査室を設けて、三次元測定機等の検査設備を整えており、
お客様に安心してご利用していただける試作品を届けられるよう、不良流出の防止に徹底して取り組んでいます。
試作は、試作専門メーカーのゼンにお任せください。
試作加工先をお探しでしたら、是非お声がけください。
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