CAD/CAMの研修を行いました。
各事業所のCAD/CAM担当者が集まり技術力向上のため、1か月間研修を行いました。
今回、我が社初の試みで更なる技術向上の為に各事業所から1名、
CAD/CAM担当者が集まり
弊社の関東事業所にてCAD/CAM研修会が行われました。
CAD/CAMって何?(?_?)?
って、思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
簡単にご説明しますと。。。
CAD:2D・3Dモデルを書くための専用ソフト
CAM:CADで製図されたモデルをもとに、工業用の機械で
部品を加工するためのデータを作成するソフト
(マシンプログラム)
今回、研修のコンセプトは
「情報や技術を共有し、
個々のスキルアップと全体的な力量の底上げを行う。」です。
そこで今回は弊社のCAD/CAMスペシャリストA氏を
講師として、その匠の技を継承する形で教わっていきます。
1つの部品を製作するのに対してどの工程から
入るかも人それぞれ違い、工程を組む時間も様々。
そこで、一番経験値が有り、工程作業の知恵袋が豊富な
A氏を筆頭に工程時間や機械作業時間の短縮の
見直しを皆で意見を出し合い研修を進めました。
今回、課題の一つとしてエアーガンのスタンドを
それぞれ工程を考えて製作してみました。
<<完成系>>
この製品のマシンプログラムを考えるのに経験値は皆、様々な為
作業時間にバラつきがあったようです。
経験値の差もありますが、何故作業時間に違いがあるのか
話し合いながら製作を進めていきました。
マシンプログラムを作成したあと、必ずシミュレーションを行います。
削り残しや形状の違い等、製品が完成してから気づいたのでは遅いですからね。
そこで、一例として削り残しがあった場合を例に見てみましょう。
左図:緑の中の青い△部分削り残し部分
右図:削り残し無しの状態
このような削り残しがシミュレーションで発覚した場合に
削り残し部分の工程を1工程加えると
機械作業時間が6分30秒追加されてしまいます。
①この6分30秒の間に最初からマシンプログラムを練り直し
機械の作業時間短縮の工程を作ることが出来るのか?
②このまま機械作業時間を増やす方が早いのか?
この2パターン考え、CAD/CAM担当者はより作業の効率の良い方を
選択します。
今回のケースだと①の6分30秒以内に練り直すのは不可と判断。
②の1工程加えて機械作業時間を増やす事に。
作業時間を短縮させる為に、こうゆう判断も大事なんだと
お話しをお伺いしながらプログラマーの方達に
尊敬の眼差し(☆_☆)
さて、自分たちの作ったプログラムで
実際に製作に取り掛かる事に。
キュイーーン
待つこと〇〇分、、、完成!!
(。´・ω・)ん?
形は同じだけど、、、正面にパス(刃物痕)が見えるのが解りますでしょうか?
経験の浅い私の為に、刃物を変えて製作していてくれたのです。
何となく左図の方に三角の模様があるのがわかりますか?
左図で使用した刃物:フラットエンドミル
右図で使用した刃物:ボールエンドミル
を使用しています。
フラットエンドミルは削る領域は広いがスピードが遅い。
ボールエンドミルは領域が狭いがスピードは速い。
という、特徴があります。
同じ加工でも、刃物を変えるだけで
こんなにも正面に違いが出来るのだと勉強をさせて頂きました。
加工の条件により、プログラマーの方々は
どの刃物を使い分けるかも考えながら作業をしている事を知り、
CAD/CAMの奥の深さを実感しながらの取材となりました。
こんな経験と共に、あっという間に1ケ月が経過。。。
各事業所にインターネットを繋げて報告会を実施。
詳しい結果報告をご紹介出来ないのは
残念ですが、今回研修に参加したメンバーは
それぞれ自分達の目標を達成する事が出来ただけでなく
個々の力量の向上も成果に出て
今後の技術の向上に繋がると大満足の結果になりました。
今後も、皆様の声のご期待に添えられるように
こういった研修を積み重ねていきたいと思っております。
最後になりましたが、
研修終了後のお疲れ様会。
最後は1ヶ月間共に過ごした仲間と楽しくお食事。
皆様、研修お疲れ様でした。
そして、会場提供、準備をして頂いた関東事業所の
皆様、ありがとうございました。
今後も(株)ゼンは皆様のニーズにお応えできるように
日々、精進して参りますので
どうぞ宜しくお願い致します。
ご一読ありがとうございました。